都会のいいところのひとつは大きい本屋さんがあるところだけど、大きい本屋さんはみんな大好きだから休日なんて呼吸困難になるほど混んでいる。しかしここには大きいのに嘘みたいに空いている本屋さんがある。本当は秘密にしておきたいくらいだがご紹介。淀屋橋駅直結・淀屋橋odona内にある文教堂さんだ。淀屋橋はビジネス街。土日は人が居ないのだ。ここも平日はスーツ姿の勤め人さんでいっぱいになるのだろう。が、土日は皆、淀屋橋には来ない。梅田やなんばや近所のイオンに行く。よって、淀屋橋は空いている。大きい本屋も信じられないくらい空いている。

空いているが、そこは大手の文教堂さん。書店としてのポテンシャルは当然高い。愛のある手作りPOPが店内のそこかしこの本につけられていて店員さんの心意気を感じる。ビジネス街の本屋さんだけあってビジネス書の充実度は文句無し。小さいけれどコミックコーナーがあって、ちょっと年齢層高め向けの、話題のコミックが揃っている。絵本や写真集や画集などの品揃えも豊富。そして明るい窓際にはイスも有って、独り占めの空間を楽しみつつ、ゆっくり座って本を選ぶーなんてこともできてしまう。実際、これらはすべて梅田のジュンク堂でも備わっている長所だけれど、たとえば日曜日に店内で空いているイスを探してゆっくり本を選ぶことは、まず不可能だ。が、ここでは容易に可能。「空いている」これだけで天と地ほどの開きができてしまう。

梅田から一駅でこの快適さ、本屋好きならば知っていて損は無い一軒だ。

このすばらしい文教堂さんもある淀屋橋odonaは、各地のららぽーとでも有名な三井不動産が手がけるショッピングビルだ。2008年開業。キャッチコピーは「オトナは、odona。」コピーの通り、入り口からしてちょっとしたホテルのエントランスのようであり、お子様門前払いの雰囲気がビル全体から漂っていて、最近なんばあたりには居場所がなくなってきた三十路にここちよい。

以下、ツボポイントを箇条書き。

  • トイレがキレイでたくさんある(本屋さんの近くにトイレは必須)
  • ステキ雑貨屋がある、MARKS & WEB
  • 質もお値段もお高めだけど、品物を見てるだけで幸せになるようなブティックがたくさんある。
  • 地下にインデアンカレー(!)とスタバがある、やっぱり土日は空いている!

他にもお手ごろ価格でランチが楽しめるステキなお店がたくさんあって、意外にも家族連れ(おしゃれ若夫婦&ご両親&お子様みたいな)が多いのにびっくりした。確かに、本屋と同じくどこ行っても人であふれる梅田やなんばやジャスコ(ryに行くよりも、効率的で贅沢気分のランチタイムを過ごせそうだ。土日ならば、安く車を止められるところも多いだろうし。

そんなこんなで都会のエアスポットのご紹介でした。
暇な日曜日はここにいることが多い気がする私でございます。許されるなら住んでしまいたい。そのくらいツボ。